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折り目が馴染んでいない使い初めのノートにペンを載せる時には何時も背筋が伸びるような感覚を覚える。
それはまるでキミの飾らない真っ直ぐな言葉に触れた時の様な。…そんなキミとの思い出を浮かべながら握るペンは、それこそ"長く"なってまいそうやけど笑って許したって。
何色のペンで書こうか。…それだけでも暫く筆箱を眺めてもうてた、っちゅうたらキミは笑いそうやけどな。ようやく選んだのは秘色に似たこの色。日記を書き終える頃にはインクも無くなってまうかなァ、なん気の早い心配をしてみたりして。
何気無い一言を掬い取ってそれが縁となって、こうして心許して。好きやて気持ちを伝える度に胸の奥が同等の、それ以上のキミの言葉を欲しとるなんて書いても。夢かと疑うキミの姿を思い浮かべてまう位には伝えきれてへん事が多いんやと思う。
相手を大事に想う気持ちが言葉を奪って、"察する"事ですれ違いを生んでもうて。キミも俺も。似とるからこそ、察するだけやアカン。せやからこうして日記っちゅう形で残せる文字は、俺達にとっては何よりも必要になってくるんちゃうかな、て。
直接言えん寂しいも。会いたいも。大好きも。いつかこの日記に折り癖がついて最後のページを迎えた時に。キミを腕に抱きながら全部笑って読み終えられるように。
俺はキミに何度も何度も救われとるよ。
逃げない強さに。向き合う気持ちに。受け止めて迎えてくれる優しさに。俺には勿体無いくらいや。
可愛らしい中にも芯が有ってたまに大人びた事を言うと思うたら、愛嬌満点に甘えてくれて。
大好きやで。キミがいつかを願った約束もいつかで終わらせへんからな。